子どもたちがかかりやすい・よくかかる感染症について
今回は英語ではなく、保育現場でよく聞く・見る感染症についてのまとめを紹介していきていと思います。子育てをしているお父さんお母さん・保育現場で働く方・保育学生さんなど、こどもと関わる人やそうでない方でも、少しでも役に立てたらと思います。
感染症感染を隠して登園しても大丈夫?!学校保健安全法って何?
子どもがかかりやすい感染症は、法律で出席停止(登園・登校停止)と定められているものがあります。幼稚園・保育園・学校等は集団生活の場なので、集団感染させてしまうと大変なので、学校保健安全法という法律がありますので、感染発覚したらきちんと園・学校に伝える必要があります。この法律は、文部科学省・厚生労働省どちらにも共通しています。
☆保育園=厚生労働省、幼稚園・学校=厚生労働省が管轄しています。
感染症第一種ってなにがあるの?
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ジフテリア、鳥インフルエンザ、マールブルグ病、ペスト、ラッサ熱、急性灰白髄炎、重症急性呼吸器症候群(病原体が ベータコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、中東呼吸器症候群(病原体が ベータコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る)、特定鳥インフルエンザ(H5N1)
あまり日本では聞かない感染症ですが、重大な感染症が第一種になっています。これらは、感染予防症予防法により入院治療と定められています。治癒するまでは出席停止です。
感染症第二種って?
幼稚園・保育園・学校ではこの第二種がとても重要です!第二種は飛沫感染(咳やくしゃみによる感染)するので、集団生活の中で流行する可能性が高い感染症です。また、人に感染しなくなるまでは出席停止なので、感染症によって出席停止日数が違います。
感染症名 | 出席停止日数 |
インフルエンザ | 発症した後5日を経過し,また解熱した後2日を経過するまで |
百日咳 | 特有の咳が消える、または5日間の抗菌性物質製剤による治療終了まで |
麻疹 | 解熱した後 3日を経過するまで |
流行性耳下腺炎(おたふく風邪) | 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後五日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで |
風疹 | 発疹が消失するまで |
水痘(水ぼうそう) | すべての発疹が痂皮化するまで |
咽頭結膜熱(プール熱) | 主要症状が消退した後2日を経過するまで |
結核 | 主治医において伝染のおそれがないと認めるまで |
髄膜炎菌性髄膜炎 | 主治医において伝染のおそれがないと認めるまで |
第三種!?これは特に子どもが多くかかる感染症!出席停止?
- 流行性結膜炎・感染性結膜炎
- 溶連菌感染症
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- 伝染性紅斑(りんご病)
- RSウイルス
- マイコプラズマ肺炎
- ヒトメタニューモ
- ロタ・ノロウイルス 等
これら第三種は医師の判断により、基準がまちまちになります。医師の指示を仰ぎ、園・学校に連絡しましょう。(園によって対応が異なる場合があります。)
この感染症は登園してもいいの?だめ?
- とびひ
- アタマジラミ
- 水いぼ(伝染性軟属腫)
これらは基本登園可能ですが、接触感染しないようにガーゼ等で覆う、アタマジラミであればお昼寝はどうするのか、帽子の置き場は?等あるので、きちんと園に伝えて、対応する必要があります。
感染してから登園までの流れ
- 医師の診断 幼稚園・保育園・学校に連絡(診断された病名・出席停止指示を受けたこと)
- 園・学校から「傷病証明書」「治癒証明書」用紙をもらう。(事前に配布されている園もあります。)
- 完治したら、医師に↑を記入してもらう。
- 園・学校に提出して登園可能!
☆これで、出席停止扱いになり、欠席扱いになりません!(忌引きと同じような感じです)
最後に
小学校や中学校には保健の先生(養護教諭)がいます。幼稚園や保育園にも保健の先生がいる園もありますが、いないところが大半を占めているのではないかと思います。幼稚園・保育園の先生は、時に保健の先生になり、時にはこどもたちのおもちゃや棚などを作る大工さんになったり、お遊戯会では衣装作りに小道具作り、毎日の保育はアイドル気質な先生はアイドルに、芸人気質な先生は笑い取りに、、本当にたくさんのことができる「なんでもやさん」のような先生たち。子どもの命を守るために、感染症についても知識をつけておく必要があります。
保護者の方がお仕事休めないから、と感染症を隠して登園するご家庭も実際にはあります。お仕事があるのは承知で、休めないこともわかっています。そんな保護者の方をサポートしたいとも思っています。しかし、他のお子さんも預かっているので、感染拡大させないようにしなくてはけません。
また担任の先生って、そのクラスにとっては代わりがいないので、風邪をひいたり、感染症をもらうわけにはいきません。子どもたちは話すとき顔のすぐそばで話したがるので(なぜだろう?笑)、唾が飛んでくることなんて日常茶飯事で、鼻水・よだれもお手の物。笑 しかしそんな中でも先生たちは自分は感染症にかかれないと、日々奮闘しています。そして、子どもたちが大好きなので、こどもたちが嬉しそうにしていると、自分も嬉しくなるし、辛そうだと自分も辛い気持ちになります。体調不良な子を見ると、代わってあげたい、、ととても心が痛くなります。
病児保育や、一時預かり、ベビーシッターといった方法もあるので、保育園・幼稚園と併せて探しておくといいかもしれません。
子どもたちの安全を第一に考えて、子どもたちの笑顔を守れる存在でいたいですね。そのためには、保護者の方との連携も欠かせません。また、保護者の方との連携についても紹介したいと思います。
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